子供舞踊塾の稽古に取り組み始めて6年
子供たちの将来に役立つことをこの場でたくさん吸収してほしいと思いながら日々指導方法を考えています。
そんな中で一つのテーマが“節度”
目次
◆“節度ある子”とは
◆稽古中の「頑張る時間」と「頑張らなくていい時間」
周りの期待に応えようと精一杯頑張っている子供が増えている
ここだけは絶対集中する「頑張る時間」
「頑張る」と「頑張らなくていい」の共存で“節度“ある子へー
◆ここで練習して“いざ”という時役立ててほしい
◆舞台プログラム参加者募集・見学のご案内
【節度】行き過ぎない適当な程度。ほどあい。
稽古を通して、どんな現場でもきちんとした振る舞いができるような子供たちにを育てることを目指すようになりました。
◆“節度ある子”とは
一見かたい表現ですが、私が思う節度はこんなイメージです。○周りに迷惑をかけたり、わがままを無理に突き通そうとしない○目上の方はもちろん、家族や仲間を敬う気持ちがある○“積極的”と“やりすぎ”の線引きができる
節度を意識できているか、できていないかそこには大きな差があるような気がします。
とはいえ、完璧にできる人はなかなかいません。私自身、大人になっても「あの時こう振る舞えばよかった」と反省してしまうことがたくさんあります。
けれども、自分の軸の一つとしてこの意識を持つことはきっと人生の助けになってくれるのではないかと信じて、子供たちへの指導テーマにしています。
◆稽古中の「頑張る時間」と「頑張らなくていい時間」これは“節度”トレーニングの具体例です。
稽古場に足を踏み入れた時から退出するまで100%頑張ってお行儀よくする必要はないと考えています。
周りの期待に応えようと精一杯頑張っている子供が増えている
少し足を楽にしながら幼稚園や学校の話をしたり畳に寝転んでいぐさの匂いを感じながら気持ちを落ち着けたりそんな時間も子供たちにとって、とても有意義な時間です。
頑張りすぎて気持ちがいっぱいいっぱいになってしまう時「頑張らなくていい時間」がよく効きます。気持ちがふっと軽くなる時に、心の充電ができたりするものだと思います。
私たちの教室では、やる気を起こすだけではなく気持ちが安らぐ場所でもありたいと常々考えています。
ここだけは絶対集中する「頑張る時間」
1時間の稽古中、もう本当にゾーンに入ったように集中する時間は始めからそこまで長くなくても良いのです。
3歳の子供たちは、まずお辞儀がきちんとできたり1曲のワンフレーズ分、しっかり集中できたらたくさん褒めてあげたいと思います。そこから徐々に集中を学び始めてここだけは必ず集中するべきポイントがわかるようになってきます。
「頑張る」と「頑張らなくていい」の共存で“節度“ある子へー
いざというタイミングでもだらけてしまっていればそれを正し、逆に頑張りすぎてしまっていれば心の休息を学んでもらうことで、稽古を通してON OFFのメリハリが身につきます。
自分で判断して行動することが増えていった時、このメリハリ力はきっとこの子達の人生に役立ってくれるのではないかと感じています。
◆ここで練習して“いざ”という時役立ててほしい
あくまでも稽古場は練習の場です。ちょっとやりすぎたかな。。。今日はこんなところが反省だったかな。。。と失敗する日もあって良いと思います。
私は幼少期、話を聞くべきタイミングになってもふざけてしまい先生に何度も注意されたのち参観していた母の顔色をふと見てギョッと。。。「これは家に帰って大変な叱られ方をする」と悟った経験がたくさんあります 汗子供の頃は注意されるからこそ、間違いを周りが正してくれる環境だったと今思います。
大人になるとなかなか叱られない、だから自分で自分の至らないところを反省して正す必要が出てくるそんな時、自分の心に頼れる軸があれば正しい判断の助けになってくれるかもしれません。
稽古場では、そんな将来の助けになるような心がけをたくさん失敗もしながら学んでもらいたいです。
有馬和歌子
◆舞台プログラム参加者募集・見学のご案内
【子供舞踊塾 参加者募集】
第7回 舞台プログラムプログラム開催期間:2024年2月〜2025年冬ごろまで
対象年齢:3歳〜18歳(年少〜高校生)
お稽古:1回60分/月4回(火)(木)13:00〜19:00(土)(日)11:00〜19:00より
ご都合のよろしい日程を調整いたします。
稽古場:東京都港区エリア ほか
【舞台プログラムとは】
舞台出演(過去に国立劇場や浅草公会堂など)に向けて、日本舞踊の基礎と本格的な舞台準備、様々な日本文化体験を行います。
【到達目標とする4つの学び】
◇礼儀作法美しい姿勢とごあいさつ
◇日本文化職人の技術を肌で感じる
◇表現力自信を持って人前に立つ
◇集中力聞く力/本番力を養う
ご見学・お問い合わせ
[子供舞踊塾 お問い合わせ]
kodomobuyou@gmail.com
上記メールアドレスもしくは
ホームページお問い合わせフォームにて承ります。